今日は❝脾❞についてです。
脾は東洋医学では、脾臓だけではなく、消化器系全体のことを指します。
胃腸の不調がある方、脾の機能を認識しましょう。

 ≪主な生理機能≫
①営を藏し、後天の本となる。
 飲食物の消化や吸収を主り、後天の精を取りだす。
*後天の精とは?
 ・飲食物より得られる精。脾胃で作られる。
 ・人体活動の気血の素になる。
 ・先天の精を補給し、生命活動を支える基盤として働く。
②運化を主る。
 飲食物を消化し、全身に送り出す。
失調すると…全身倦怠、食欲不振など。
③昇精を主る。
 気や血液を胃から上の肺へ送る。また、臓腑や器官が下がらないように繋ぎとめる。
失調すると…内臓の下垂、全身倦怠、無力、慢性下痢など。
④統血を主る。
 血液が血管の外へ漏れずに、順調にめぐるように働く。
失調すると…血便、血尿、不正性器出血、皮下出血など。

脾の調子を調えるには、三陰交(さんいんこう)穴を刺激しましょう。
内くるぶしから指3本上にあります。
特に女性には1日1回のお灸をオススメします。